点検の順に読む
備えの点検いま入っている保険と共済を棚卸しする点検の手順開業から数年たったひとり事業者向けに、保険証券や共済の加入者証、ねんきん定期便を集めて内容を書き出し、保障の重複と不足を目で見て確かめる点検手順をまとめました。詳細へ ▶
止まった月止まった月の収支シート 家計と事業の固定費を数える病気や事故で仕事が止まった月に、家計と事業からいくら出ていくのか。減らない支出の見分け方と、手元資金で何か月持ちこたえられるかを出す計算の手順をまとめました。詳細へ ▶
短期の休業数週間から数か月の休業にどう備えるか短期の休業に絞って、公的医療保険の高額療養費を踏まえた預金対応と保険対応の分かれ目、免責期間や支払開始日の読み方を、ひとり事業者の視点で整理しました。詳細へ ▶
長期就業不能長く働けなくなったときの収入をどう支えるか長期の就業不能に焦点を当て、障害年金の要件と時間差、民間商品の就業不能状態の定義や支払期間の上限、精神疾患の扱いなど、約款で確かめたい論点を整理しました。詳細へ ▶
賠償の備え仕事上のミスと事故 賠償リスクの見取り図ひとり事業者が抱える賠償リスクを業務内容別に整理し、契約書の責任制限条項と賠償責任保険の役割分担、止まった月の収支シートへの反映方法を実務目線でまとめます。詳細へ ▶
繁閑差の資金繁閑差のある売上と資金繰り 波を前提に現金を置く売上に波があるひとり事業者向けに、口座の分け方、納税や年払い費用の月次取り置き、入金と支払いのずれをならす考え方を整理し、持ちこたえ月数を増やす実務をまとめます。詳細へ ▶
家族と住まい家族がいる場合と住宅ローンがある場合の上乗せひとり事業者の死亡保障の考え方を整理。遺族年金の適用の違い、団体信用生命保険の有無、配偶者の収入によって必要額の構造がどう変わるかを世帯状況別にまとめます。詳細へ ▶
老後と廃業廃業と老後に向けた積み立ての置き場所ひとり事業者の長期資金を「引き出しやすさ」「税の扱い」「廃業時の扱い」の三軸で比較する枠組みを提示し、老後と廃業を同じ地図の上で考える方法を整理します。詳細へ ▶
見直し時期備えを見直す合図 事業の変化と契約の節目ひとり事業者が保険や備えを見直すタイミングを、事業側の変化と契約側の節目の二軸で整理します。止まった月の収支シートのどの行を再計算するかを対応づけ、更新や乗り換え時の注意点もまとめました。詳細へ ▶
用語の読み方免責期間から告知義務まで 約款でつまずく言葉就業不能の定義、免責期間と支払対象外期間の違い、告知義務の範囲など、ひとり事業者が約款で迷いやすい言葉を場面つきで解説します。言葉の違いで受け取りがどう変わるかを整理しました。詳細へ ▶
よくある質問
まず何から手をつければいいですか。
商品を調べる前に、手が止まった一か月にいくら出ていくかを書き出すことをおすすめします。家計の生活費だけでなく、事務所家賃や外注費、リース料、サブスクなど事業側の固定費も同じ紙に並べます。そのうえで手元資金や既契約の給付で何か月持ちこたえられるかを計算すると、必要な保障の種類と期間が絞り込めます。この順序なら、勧められるままに契約して重複させる事態を避けやすくなります。
貯蓄が十分にあれば保険は不要でしょうか。
持ちこたえられる月数と、想定する休業の長さを比べて判断します。数か月程度の休業なら手元資金で足りることもありますが、長期の就業不能や第三者への賠償のように、金額が読みにくく期間も長引きうる事態は貯蓄だけで受け止めにくい領域です。反対に、短期の入院など発生額が限られる出来事は、保険料を払い続けるより手元資金で対応する考え方もあります。どちらが適切かは事業の固定費の大きさによって変わります。
国民健康保険には傷病手当金がないと聞きました。代わりになるものはありますか。
会社員の傷病手当金にあたる仕組みは、国民健康保険では原則として設けられていません。そのため、働けない期間の収入減は自分で備える前提になります。選択肢としては、所得補償や就業不能に備える民間の保険、業種によっては加入できる共済、長期の場合の障害年金などが挙げられます。それぞれ要件や支払い開始までの待機期間が異なるため、条件と金額は必ず各制度・各社の公式の案内でご確認ください。
小規模企業共済やiDeCoは保険の代わりになりますか。
性格が違うため、置き換えではなく役割分担で考えます。小規模企業共済やiDeCoは主に将来や廃業時に向けた積み立てで、掛金の税制上の扱いに利点がある一方、原則としてすぐには引き出せません。急に手が止まった月の資金繰りには使いにくい面があります。短期の資金は預金、中長期の保障は保険、老後や廃業後は共済や年金制度、と時間軸で分けて配置すると重複しにくくなります。詳しい条件は公式サイトでご確認ください。
見直しはどのくらいの頻度で行うべきですか。
年に一度、確定申告の資料がそろう時期に合わせて数字を更新する方法が続けやすいでしょう。加えて、取引構成が変わった、外注や従業員への支払いが増えた、機材や車をリース・ローンで導入した、事務所を借りた、家族構成が変わった、といった出来事があったときは時期を問わず見直します。逆に、事業の形が変わっていない年に契約を入れ替える必要は必ずしもありません。
まとめ
ひとり事業の備えは、商品の優劣を比べる作業ではなく、自分の事業が止まったときに出ていくお金を知る作業から始まります。家計と事業の固定費を同じ紙に並べ、公的制度と手元資金でどこまで埋まるかを数え、残った穴の大きさと期間に合わせて手当てをする。この順序を守れば、勧められるままの契約も、不安なだけの無保険も避けやすくなります。
本サイトの各特集は、その点検の順に並べています。制度や商品の条件は変わることがありますので、金額や要件の最終確認は公式の案内で行ってください。判断の物差しを自分の手元に置いておくことが、波のある売上と長くつき合うための土台になります。

