本サイトはプロモーションを含みます。掲載する情報は掲載時点の各社公式情報に基づきます。

ホーム › 止まった月

止まった月の収支シート 家計と事業の固定費を数える

備えの金額を決められないのは、必要額を知らないからです。ひとり事業者の場合、止まった月に出ていくお金は家計だけではありません。外注費、リース料、事務所家賃、仕入れ、通信費。これらは売上がゼロでも請求が来ます。このページは、その合計を自分の手で出すための作業ページです。保険商品は出てきません。

二つの欄に分ける 家計と事業

シートは縦に二列に割ります。左が家計、右が事業です。分ける理由は単純で、止まったときの振る舞いが違うからです。家計の支出はある程度まで絞れますが、事業の支出は契約相手がいるため、こちらの都合では止められないものが多く含まれます。

家計欄に並べるのは、住居費、水道光熱費、食費、通信費、保険料、教育費、車両費、国民年金保険料、国民健康保険料、住民税や所得税の納付、ローンの返済です。税や社会保険料は前年の所得に対してかかるため、売上が止まった月にも前年分の請求が届く点が、給与所得者との大きな違いです。

事業欄には、事務所や倉庫の家賃、機材のリースやローン、外注先への支払い、仕入れ、サブスクリプション型のソフト、サーバー、損害保険料、車両維持費、継続している広告費を入れます。

減る支出と減らない支出を見分ける

項目を並べたら、各行に印を付けます。止まっても金額が変わらないものに二重丸、減らせるが時間がかかるものに丸、すぐ止められるものに三角、という具合です。

二重丸になりやすいのは、家賃、リース、ローン返済、年払いの保険料、前年所得に基づく税と社会保険料。契約期間や解約予告の縛りがあるため、翌月から消すことはできません。三角になりやすいのは、交際費、交通費、稼働に連動する仕入れ、出来高の外注費です。売上が止まれば自動的に減ります。

判断に迷うのが、外注先や協力者への支払いです。契約上は減らせても、止めれば関係が切れ、復帰後の再開に時間がかかります。金額としては減らせる、しかし実際には払い続けたい。この種の行は、金額欄の横に「回復のために維持したい」と書き添えておくと、後で必要額を決めるときの判断材料になります。

入ってくるお金を三段階で見積もる

次は収入側です。止まった月にも入るお金を、確実さの順に三段に分けて書きます。

一段目は、既に納品や検収が済んで入金日が決まっている売掛金。二段目は、自分が動かなくても続く収入。継続課金のサービス、使用料、家賃収入、共同経営者や従業員がいる場合の稼働分などです。三段目は、公的給付や保険金など、申請と審査を経て後から入るお金。ここは入金までの時間差が長く、月単位で遅れる前提で扱います。

重要なのは、二段目がゼロに近い事業ほど、止まった瞬間の落ち込みが急だということです。ひとり事業で受託中心なら、二段目は空欄になるのが普通です。空欄であることを確認するのも、このシートの役割です。

持ちこたえ月数を出す

ここまで来たら計算は簡単です。止まった月に出ていく総額から、その月に入ってくる見込み額を引いた金額が、一か月あたりの不足額です。手元資金をこの不足額で割ると、持ちこたえられるおおよその月数が出ます。

手元資金に入れてよいのは、すぐ現金にできるものだけです。事業用と個人用の普通預金、定期預金。取り崩しに手続きや時間、税負担がかかるもの、損失が出るタイミングで売りたくないもの、廃業まで引き出せない制度のお金は、別枠にして横に控えるだけにします。

出てきた月数が、あなたの現在地です。三か月なのか、一年なのか。この数字が分かって初めて、預金を厚くするのか、保障を買うのか、支出の構造を変えるのかという選択が比較できるようになります。数字は年に一度、事業の規模が変わったときに更新してください。

シートを使う場面を決めておく

作ったシートは、しまい込むと使われません。使う場面をあらかじめ決めておきます。

一つ目は、保障を検討するとき。不足額と持ちこたえ月数が手元にあれば、提案された金額や期間が自分の穴に合っているかを、その場で照合できます。二つ目は、契約や設備を増やすとき。新しいリースやサブスクは、二重丸の行を一つ増やす行為だと分かります。三つ目は、繁忙期に売上が伸びたとき。増えた分をどこに置くかを決める基準になります。

編集部で確認した範囲では、このシートを埋める作業自体が、家計と事業の境目を曖昧にしていた部分をあぶり出します。口座が混ざっている、経費と生活費の区別が感覚頼りになっている。そうした発見があれば、備えを買う前にそちらを整える方が効きます。

他の点検の順に読む

ホームに戻る